Happy Hacking Keyboard搭載のPCがないので作ってみた(1. 構想編)
HHKB搭載のPCがないので作った
突然ですが私はHappy Kacking Keyboard(以下HHKB)が大好きです。余計なものを排したミニマリズムの境地、タッチの感触、無刻印のイキリ(厨二)感。全てが好き。もちろん白刻印も好き。プログラミングは手段か目的かという議論がありますが、私にとってHHKBでタイプするのが目的、他は全部手段。
キーが少なくて使いづらいのではないかと思うかもしれませんが、きちんと考えられていますし、キーバインドと組み合わせればホームポジションからほとんど腕を動かさずに作業ができます。(テンキーの右にマウスとか個人的には邪悪すぎる)。
とにかく、どこでもHHKBでタイピングしたい。家、オフィスはもちろん、通勤電車の一時的な移動時にもHHKBを使いたい。なので、どのような方法があるか以下のように考えました。
ちなみに僕がPCでやりたいことの90%くらいはコードを書くことなので、シェルが動いて、tmuxでペインを切り替えつつVimが使えて、PythonやCやJavaが走って、apt-get, git, pip, wget, clone, kaggleコマンドあたりが使えればまぁいいかなというくらいです。可視化しないならCUIでも全然オッケー。
1. ノートPC+HHKB
qiita.com
いわゆる尊師スタイルですね(名前の由来は上のqiita記事を。画像もお借りしました。細かなセットアップも書かれていておすすめ)。性能的にはこれがベストでしょう。PCと同じことができる。当たり前ですがPCなので。私も自宅でやります。
しかし出先ではこれが億劫なんですよね。「わざわざ外付けしなくてもそのPCにキーボード付いてるだろ!」と思われます。というか自分でもツッコミたくなる。ので今回はちょっとパス
2. タブレット(iPad)+ HHKB
俺のノマド環境作ってみた。
— たかを (@mzntaka0) 2019年1月22日
- iPad Pro 12.9 (2018)
- Roost stand
- HHKB Professional BT
- Fuji Wifi
- Prompt 2
- VPN->PC(1080Ti×2)
- tmux
- Vim pic.twitter.com/QI0cdfqhbt
たかを(@mzntaka0)さんから教えてもらった情報。これはスタイリッシュで良い!!
ほーん、iPadでshell動くん?iPadなら持ってるよ。なになにvimもtmuxも使えるん!?なんならVPNで自宅の1080動かしゃなんでもできるか。なんかオレの手持ちとそっくりすぎてすごいな。この場合BluetoothのHHKBがいるか、、いや必要経費だわ!買っちゃうわ。
これに決めかけたのですか、冷静になってみると、
以上が原因で途中でやめてしまいました。たかをさん、BT版買うとか言っておいてすみません。
3. HHKB + ディスプレイ + シングルボードコンピュータ
よくよく考えると上の2つはあくまで主役はPCでありiPadなわけです(当たり前だが)。HHKBは単に主役の操作機能を代替する。結局ここに感情移入できなかったわけです。
僕が作りたいものの主役はあくまでHHKB。そこに演算部と表示部がついている。HHKBでコードが書ければただただ幸せで、その中で出来ることだけすれば良い。写経するだけだってHHKBでやればアドレナリンがビンビン出ちゃう体質。
ということで、方針は以下に決定。
- HHKBにディスプレイとPC基板(シングルボードコンピュータ)を載せる
- OSはLinuxベースが現実的
- HHKBとディスプレイは折りたたみ式にする
- できればバッテリーも組み込む
- マウスは使わない。タッチパネル式にはするが、極力キーボード操作
- 基本CLIモード(コード書ければいいので)
- 基本英語のみ(コード書ければいいので)
- WiFiは必要だがあくまで環境設定、コーディングのため
出来上がりイメージ
知性のかけらもない図ですが、以下のようなものをイメージしました。
これを満たすようなものを探していきます。
材料探し
シングルボードコンピュータ
色々探しましたが、まぁこれはラズパイ一択でしょう。情報が多い、安価、そこそこ動く、WiFi搭載。高スペックなものとしてはRaspi 3ですが、小ささを求めるとzeroも捨てがたい。家にあったraspi 3の他にZero Wを購入。
ディスプレイ
タッチパネル、そこそこの大きさ、ドライバ不要、HHKBと接続するためのなんらかの機構、などで探した結果、以下のものを購入。裏側にネジでraspi 3 or zeroが止められる仕組み。最高ちゃん。
バッテリー
空いたスペースにバッテリーを仕込もうと思い、試行錯誤しました。バッテリー分出っ張るとアホらしいので薄いもの、四角いもの、試しましたが最終的にバッテリーは長めのケーブルで接続して外出しすることにしました。以下のものを購入。raspiは結構電流を必要とするので大電流を推しているものがいいと思います。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07MLR53TT/
何かしらの留め具
折りたたみ式の蝶番かつ、途中でピタッととしまる留め具。何というかもわからず探しているとついに発見、トルクヒンジというんですね。樹脂製でお安くて良いのでこれにしました。ちなみにこのスガツネ工業さんはトルクヒンジをはじめとする家具用、産業機器用機構部品を作っておられ、東京にショールームもあります。
東京ショールーム / スガツネ工業〈建築金物・家具金物の総合メーカー〉
あとは、ケーブルなども購入。長くなったので工作編はこの次で。