アナログシンセキットを作った(Digilog製 AnaLog Kit)
発端
Maker Faire Tokyo 2018でアナログシンセ基板を買ってきた
大分古い話ですが、昨年8月にビッグサイトで行われてきたMaker Faire Tokyo 2018に行ってきました。
すごい人だかりで、面白い電子工作がたくさん。機械学習の試みもたくさんありました。 楽器系も色々あってエアコンやバーコードスキャナを使った楽器など、とても楽しめました。
そんな中、目に止まったのがOCTAなど個性的なシンセサイザーの展示・販売をしていたDigiLogさん。
他にも商品をみていると、パーツむき出しのイカしたアナログシンセが! 完成品と基板のみの販売でした。
長年アナログシンセを作りたいと思い腰が重く止まっていました。 このシンセなら部品の入手も用意だし、最初のとっかかりとしては 最適だなと思い基板のみを購入しました。
基板のみ、もしくは基板+部品もスイッチサイエンスさんから購入できます。 完成品はDigiLogさんのHPでは売り切れとなってます。
パーツ調達
秋葉原に行き、秋月と千石電商で調達。特に入手困難な部品はなかった。 家で一人になれる時間があったので、隙をみて製作開始。
工作はじめますー🔩タイムリミットは15時 pic.twitter.com/B7Kc8wEqN4
— triwave (@triwave33) June 18, 2019
製作
特に難しいところはなく、パーツもあまり密集していないのでサクサクいく。
抵抗の数値を間違えないよう慎重に。
途中0Ω抵抗が家からでてきたので、なんのためにあるのか気になり集合知(Twitter)に聞く
0Ω抵抗の存在意義は
- 試作時に将来抵抗が必要になりそうなところにつけておいて、必要なら差し替える
- テスターやプローブを当てやすくするため
- CAD作製時にアナログとデジタルのグラウンドを分離するため(CAD処理上の問題)
とのこと。みなさんありがとうございました。参考になりました。
その後、パーツをすべて付け足して終了。配線はわずかです。 可変抵抗ポットも端子を基板に直接ハンダ付けするので楽チン。
ということで製作自体は数時間で完成。思ったより部品点数が多くて疲れた。。
スペック
DigiLogさんのHPより
1 VCO (SAW,OCT/V) 1 VCF (4 STAGE LADDER) 1 ENVELOPE (Release,Amount,CutOff)
つまみは左から、Tune, Decay, Env bias, Cutoff, Resonance Env biasがちょっとよくわからないです。ググったけど一般的なことばではなさそうだし。 絞るとカットオフのような高域フィルタ、上げるとグッとブーミーないい音になります。 ただし、Cutoff, Resonanceの値に依存するようで使いかたはまだ勉強中です。
Decay(Release)はあまり効かないような。。。VCOに関するDecayなのかVCFに関するものなのか、 Digilogのyoutube動画でもあんまり効きがよくわからない。
今後
そんなにトラブルことなくアナログシンセサイザーAnaLog Kitの製作が完了しました。 ただ、これはあくまで音源ユニットであるので音程(CV)と打鍵(GATE)の信号を入力する必要があります。 シンセの入力機器としてはキーボードもしくはシーケンサがあります。 KORGのシーケンサSQ-1を買いました。これでシーケンスステップをAnaLog Kitで鳴らすことができます。
オシロで波形確認&キーボードでの演奏
自作シンセ進捗(動画音量注意)
— triwave (@triwave33) July 1, 2019
ステップシーケンサ(KIRG SQ-1)からアナログ電圧(CV)を吐いて自作アナログシンセを鳴らせるようにした。
なお、SQ-1はMIDIキーボード→CVに対応していないが、ラズパイを経由してキーボードからも鳴らせるようにした。この辺りは忘れないうちにブログに書く pic.twitter.com/X4WMSbmxF9
三角波のLFOが出てます。レゾナンスも効いてる。 むき出しパーツなので手で触るとノイズが乗って楽しい(非推奨)
また、SQ-1ではキーボードからのMIDI信号をCVおよびGATEに変換する機能はありませんが、 PCにつないで、DTMソフトからのMIDI信号をCV、GATEに変換することはできます。 この機能を利用してキーボードから今回作ったAnaLog Kitを演奏することも可能です。 つぎのブログではそのあたりを書きます。